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咀嚼について

食べてもいいけど、しっかり噛みなさい、とか、骨が刺さらないように注意しなさい、、このような親の言葉を聞くことが少ない現在、子供の食は昔と比べてとても柔らかいものが中心になっています。

例えばハンバーグやカレーなどが代表的ですが、肉をミンチにしたもの、硬い食材をとろとろに煮込んだものは、それはそれで胃腸にはよくても、今度は歯の健康にとってよくありません。

噛むことは顎を強くすると言われますが、他には歯の健康にも効果的です。歯周病や虫歯をはじめ、歯肉炎や歯槽膿漏など、または口内炎の予防にも効果的です。

また、視力にもよいのが咀嚼の活発化です。アフリカを始めとした原始生活の文化が多く残っているところの人は視力が極端に高いですが、先進国ほど平均視力が弱まっています。

視力が低下すればどのような影響があるか、まず肩凝りが1つの例です。パソコンなどでずっと画面を凝視してしまうと猫背が蔓延し、肩凝り、そして腰痛にも近づきやすい状態です。

結局は歯は骨ですから、腰や脚の骨と同様に新陳代謝があります。つまり古い骨がずっと停滞している状態ではなく、古い骨質は徐々に減ってきて、新しい骨が生成されなくなっては大変です。

若いうちは充分かもしれませんが、噛む癖は若いうちから付けるのが妥当です。

噛まないでいいということは、味付けはどうなるでしょう? やはりその分濃くなる、つまり噛むことで得ることができる味わいが減り、その分同じ味をずっと楽しむことになりますが、これも糖尿病や高血圧の可能性を高めます。

やはり噛むことが減ればほぼ全身の状態にダメージを与えることになる、とも言えますので、獲物を捕らえてすぐに食べるわけではありませんが、ハンバーグではなく骨付き肉、カレーではなくカリカリとした野菜の入ったカレーピラフなど、色々な工夫をして慣れていくのが肝心です。

食事の工夫は家庭ではお母さん、あるいはお父さんの役割です。子供といっしょに考えるとよいと思います。